外壁塗装は、住宅の見た目を美しく保つだけでなく、建物の寿命を延ばす大切なメンテナンス方法です。
しかし、費用や相場、価格などが分かりにくいため、どれくらいの費用がかかるのか不安になることが多いです。
この記事では、2023年最新版の外壁塗装の費用・価格・相場について詳しく解説していきます。
さらに、優良業者の特徴や見積もりのチェックポイントなども紹介しますので、外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
外壁塗装の費用・価格の基本相場
外壁塗装の相場
外壁塗装の相場は、一般的には建物の延べ床面積や塗装面積、使用する塗料の種類や塗装工事の内容によって変動します。
一戸建ての場合、シリコン系塗料を使用した場合の相場は、おおよそ延べ床面積の1平方メートルあたり2,000〜3,000円程度と言われています。
ただし、高品質な塗料を使用する場合や、付帯部分の塗装が多い場合は費用が高くなることがあります。
上記の金額は、1平方メートルあたりの塗料のみの相場になるので、足場代や高圧洗浄費などが見積に入ってくると金額は異なります。
費用の内訳と見積項目
外壁塗装の費用は、大きく分けて以下の項目に分類されます。
- 材料費
- 足場費用
- 人件費
- 消耗品費用
- 諸経費
材料費は塗料やシーリング材などが含まれ、費用の30%程度。足場費は、足場の設営や解体にかかる費用で、費用の20%程度を占めます。
人件費は作業員の労務費で、一般的には外壁塗装費用の30%程度で、その他に商品費用(養生など)、諸経費で約20%程度になります。
/
外壁塗装工事の支払い方法と見積事例
一般的な支払い方法:現金、クレジットカード、リフォームローン
外壁塗装の支払い方法は、現金、クレジットカード、リフォームローンなどがあります。
塗装業者によっては、対応していない支払い方法もあるので、必ず確認するようにしましょう。
補助金・火災保険を活用する方法
一部の自治体では、外壁塗装工事に対して補助金が支給されることがあります。また、火災保険によっては、外壁塗装費用の一部が補償される場合もあります。
補助金の詳細については各自治体か外壁塗装業者、火災保険については保険会社に確認してみてください。
見積事例を紹介
延べ床面積120平方メートル(約36坪の住宅の場合)
一般的な36坪の住宅で外壁塗装工事を行なった場合の、見積の内訳例を記載しますので、参考にしてみてください。
項目 | 数量 | 金額 |
---|---|---|
外壁塗装工事(シリコン樹脂塗料) | 120㎡ | 385,000 |
仮設足場 | ||
-工事用足場 | 272㎡ | 240,000 |
-飛散防止ネット | 272㎡ | 50,000 |
高圧洗浄費 | 219㎡ | 35,000 |
諸経費・養生費 | 1式 | 140,000 |
合計 | 850,000 |
外壁塗装の費用を抑えるコツ
外壁塗装の費用を抑えるためのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
複数の業者から見積を取る
費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することが重要です。相場を把握し、適正な価格で工事が行われるようにしましょう。
その業界で働いていない限り、業界の相場や適正価格を把握することはなかなか難しいですよね。その場合には、相見積もりは相場感を知る有効な手法になりますので、是非複数社の相見積もりを取るようにしましょう。
繁忙期を避けて工事を発注する
業者によって繁忙期(春や秋など)は、費用が高くなるケースがあります。可能であれば、繁忙期を避けて工事を行うことで、費用を抑えられます。
耐久性の高い塗料を選ぶことで、長期的な塗り替えの頻度を減らす
耐久性の高い塗料を選ぶことで、塗り替えの頻度を減らし、長期的な費用を抑えることができます。ただし、耐久性の高い塗料は、金額が張るため、費用と耐用年数のバランスを見て塗料を選ぶようにしましょう。
お金に関するトラブル例と対処方法
外壁塗装工事で起こりうるお金に関するトラブル例と、その対処法を紹介します。
工事費用が当初の見積金額より高くなる場合
契約書に記載された金額と異なる場合は、業者に確認することが必要です。施工中に予期せぬ事態が発生し、予定よりも追加工事が必要になった場合に、費用が上がることがあります。
しかし、工事前には見積もりが行われているはずなので、追加工事については別途見積もりを取ることが望ましいです。
支払い方法についてのトラブル
業者との支払い方法については、契約書に明記されているはずです。支払い方法が口座振替やクレジットカードなどの場合、振込先や支払い期限などを確認しましょう。
また、現金での支払いの場合は、領収書の発行を受けるようにしましょう。
契約書不備によるトラブル
契約書に不備がある場合は、トラブルになる可能性があります。契約書を十分に読み、細かいところまで確認しましょう。また、不明点や疑問点がある場合は、業者に質問することも大切です。
優良業者の特徴と注意したい業者の特徴
外壁塗装工事を失敗しないためには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。優良業者の特徴と注意したい業者の特徴を挙げますので、業者選びの際の参考にしてみてください。
優良業者の特徴
適正な価格での見積もりが提示される
優良業者は、相場に基づいた適正な価格で見積もりを提示します。明確な内訳とともに、理解しやすい形で提案されることが多いです。
適切な施工方法や塗料を提案してくれる
お客様のニーズや建物の状況に応じて、適切な施工方法や塗料を提案してくれます。また、塗料の特徴や性能について丁寧に説明し、適切な選択ができるようサポートしてくれます。
アフターサービスが充実している
優良業者は、工事後のアフターサービスに力を入れています。定期的な点検やメンテナンス、不具合が発生した際の対応が迅速かつ丁寧であることが特徴です。
口コミや評判が良い
過去のお客様からの口コミや評判が良いことが多いです。ネット上の評価や周囲の人からの紹介など、信頼性の高い情報を基に業者選びを行いましょう。
過去の施工事例が豊富で、実績がある
過去の施工事例が豊富で、さまざまなタイプの建物や状況に対応した実績があります。これらの事例を参考にして、自分の建物に合った業者を選ぶことができます。
注意したい業者の特徴
見積もりが不透明で、明細が曖昧な場合
注意したい業者は、見積もりが不透明で明細が曖昧なことがあります。詳細な内訳がない場合や、説明が不十分な業者には注意が必要です。
強引な営業や契約を迫る業者
営業担当者が、強引な契約を迫るケースががあります。無理に契約を結ばせようとする業者には注意しましょう。
施工後のアフターサービスが不十分な場合
施工後のアフターサービスが不十分な場合があります。トラブルが発生した際の対応が遅かったり、問い合わせに対する返答が曖昧であったりする業者は避けましょう。
口コミや評判が悪い場合
過去のお客様からの不満や、クレームが多い業者は選ばないようにしましょう。
大幅な値引きをする場合
業者が大幅な値引きをする場合、コスト削減のために低品質の材料や施工方法を使うことがあります。それによって、外壁塗装の耐久性や見た目が損なわれる可能性があるため、結果的には費用がかかることになります。
外壁塗装見積もりのチェック項目
外壁塗装の見積もりをチェックする際には、以下の項目に注意して確認しましょう。
費用の内訳が明確であるか
見積もりには、工事費、材料費、足場組み立て費、その他諸経費など、費用の内訳が明確に記載されていることが重要です。不明瞭な点があれば、業者に確認を求めましょう。
使用する塗料の種類や性能が適切であるか
使用する塗料の種類(シリコン系、フッ素系など)や性能(耐久性、耐汚染性、耐候性など)が記載されていることが望ましいです。建物の状況や地域の気候条件に合った塗料が選ばれているか確認しましょう。
施工方法や工程が適切に記載されているか
施工方法や工程(下地処理、下塗り、中塗り、上塗り)が明記されていることが重要です。適切な施工方法や工程が選択されているか確認しましょう。
工事期間やスケジュールが明記されているか
工事期間やスケジュールが見積もり書に明記されていることで、工事の進捗や完了時期を把握しやすくなります。工事日程の調整やご近所への挨拶もスムーズに行えます。
アフターサービスや保証内容が適切であるか
アフターサービスや保証内容も見積もり書に明記されていることが望ましいです。保証期間や保証範囲が適切であるか、また、アフターサービス(定期点検や塗装劣化の修繕対応など)が充実しているか確認しましょう。
これらのチェック項目を踏まえて、複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することで、適切な外壁塗装業者を見つけることができます。適切な業者選びによって、品質の高い外壁塗装が実現され、長期間のメンテナンスコストも抑えられるでしょう。
まとめ
外壁塗装の費用や相場を把握し、見積もりを適切に評価することで、外壁塗装工事にかかる費用を適正に抑えることができます。
また、優良業者の特徴や注意すべき業者の特徴を理解し、正しい業者選びを行うことで、外壁塗装工事の品質を確保することができます。