外壁塗装は、リフォーム工事の中でもトラブルの代表格と言われております。トラブルの原因の多くが、見積もり項目の曖昧さです。

そのため、ぬりかえくんでは、外壁・屋根塗装を行う際に必ず複数の塗装業者から相見積を取ることをおすすめしています。

実際に弊社でで使用している見積書のフォーマットをもとに費用の内訳や、見積書で確認すべきポイントなどを説明します。

外壁塗装の見積項目(ぬりかえくんの場合)

下記は、実際に弊社で利用している外壁塗装の見積書のサンプルです。

外壁・屋根塗装の見積書

各見積の項目と内容は以下のようになります。

外壁塗装工事

見積項目見積内容
外壁外壁を何の種類の塗料で、塗装するかが記載されています。
単価×平方メートルで金額が算出されます。
水切外壁の水切部分を何の種類の塗料で、塗装するかが記載されています。
外壁同様、単価×平方メートルで金額が算出されます。
※水切とは、雨水が外壁面を流れ落ちる際、建物内部に浸水しないようにするための部材です。外壁の下部に設置され、水を集めて排水する役割を持ちます。

屋根塗装工事

見積項目見積内容
屋根屋根を何の種類の塗料で、塗装するかが記載されています。
単価×平方メートルで金額が算出されます。
破風(はふ)破風を何の種類の塗料で、塗装するかが記載されています。
単価×平方メートルで金額が算出されます。
※破風とは、屋根の先端部分の垂直な壁面で、屋根を風や雨から守るための部材です。
軒天(のきてん)軒天を何の種類の塗料で、塗装するかが記載されています。
単価×平方メートルで金額が算出されます。
※軒天とは、屋根と外壁のつなぎ目の部分にある、軒先から張り出した部材です。
軒樋(のきどい)軒樋を何の種類の塗料で、塗装するかが記載されています。
単価×軒樋の長さで金額が算出されます。
※軒樋とは、屋根の軒先から垂れ下がっている水を集めて、建物の外壁から遠ざける役割を持つ部材です。
竪樋(たてとい)竪樋を何の種類の塗料で、塗装するかが記載されています。
単価×竪樋の長さで金額が算出されます。
※竪樋とは、屋根から落ちた雨水を集めて排水するための管のことです。

仮設足場

見積項目見積内容
工事用足場外壁塗装では高所で作業が必須になるため、工事用足場が必須になります。
単価×平方メートルで金額が算出されています。
※足場は建物の総面積に対して、足場面積は約1.5倍程度必要とされています。ただし、足場面積は、建物の高さや形状、作業内容などによって異なります。
飛沫防止ネット工事中に発生する飛沫(ひまつ)や粉じんなどを周囲に飛散させないために、建物の周囲に張るネットです。単価×平方メートルで金額が算出されます。

諸経費

見積項目見積内容
高圧洗浄外壁塗装の前処理として、塗装する前に外壁表面を汚れやほこり、藻やカビなどの汚れから解放するために高圧洗浄を行います。
単価×平方メートルで金額が算出されます。
養生費塗装工事中に塗料や汚れが周囲に飛散するのを防ぐために、建物の周囲を養生します。
諸経費産廃処理費や移動費などが含まれています。

外壁塗装に係る費用の内訳

外壁塗装工事に係る費用は以下のような内訳になることが一般的です。(業者によっては異なります。)

  • 材料費:30%程度
  • 足場費用:20%程度
  • 人件費:30%程度
  • 消耗品代(養生など):15%程度
  • 諸経費:5%程度
外壁塗装費用の内訳

見積書の確認すべき事項

業者からの見積書を確認する際には、以下のポイントに注目して確認することが重要です。

工事内容の詳細

工事内容が具体的に記載されているか確認しましょう。外壁塗装の場合、下地処理の方法、塗装の層数、使用する塗料などが明記されていることが望ましいです。

見積もり金額

見積もり金額が合理的な範囲内か確認しましょう。複数の業者から見積もりを取り、相場を調べることで、適正な金額かどうか判断することができます。

追加工事に関する記載

追加工事が必要になった場合には、その内容と料金が明確に記載されているか確認しましょう。

支払い条件

支払い条件が記載されているか確認しましょう。支払い方法や支払い期間が明確に記載されていることが望ましいです。

その他費用に関する記載

その他の費用(消費税、搬入搬出費、廃材処理費など)が明確に記載されているか確認しましょう。

ぬりかえくんの工事プランに標準で含まれている金額

弊社の塗装プランパックには以下の項目が標準で含まれています。

外壁塗装塗装プランに含まれている項目

外壁塗装塗装プランに含まれている項目
※コーキング(シーリング)工事は別途費用となります。
※クラック補償は大きさや状態により、別途費用が発生する場合があります。

屋根塗装プランに含まれている項目

屋根塗装プランに含まれている項目
※コーキング(シーリング)工事は別途費用となります。

外壁と屋根を同時に施工するのがおすすめ

外壁塗装と屋根塗装を同じタイミングで工事を行うことで、屋根塗装単体の場合に係る足場代を節約できます。 ぬりかえくんのお客さまでも多くの方が外壁と屋根の同時施工をされています。

外壁・屋根塗装セットで約20万円お得

こういう業者の見積書には要注意

注意すべき業者の見積についてもご紹介します。

注意すべき見積は

  • 金額が大幅に安い
  • 見積項目が大雑把だったり、見積金額の内訳が不明瞭
  • 使用する材料や塗料の記載がない

などがあります。

金額が大幅に安い

極端に安い見積もりは、工事内容や使用する塗料が不十分であったり、追加工事費用がかかる可能性が高いことがあります。安さにつられて契約をしてしまうと、後に追加料金が発生することになるかもしれません。

見積項目が大雑把だったり、見積金額の内訳が不明瞭

見積書の数量や単位が「一式」ばかりの見積書には注意しましょう。このような見積の場合、工事金額全体の内訳が不明瞭なため、トラブルになる可能性があります。

使用する材料や塗料の記載がない

塗料や材料の品質が曖昧である場合、業者が使用する材料の品質が低い場合があります。その結果、施工後に塗装の劣化や色落ちなどのトラブルが起こる可能性があります。

こういう業者の見積は工事中や、工事完了後に思わぬトラブルに巻き込まれかねません。大切なマイホームを守るためにも注意し、契約は見送った方がいいでしょう。

外壁塗装のトラブル例

外壁塗装において、以下のようなトラブルが発生することがあります。

  • 塗装剥がれ
  • カビやコケの発生
  • 色ムラやシミの発生
  • 施工不良による損傷

工事業者の選定時には、事前に業者の実績や評判、保証内容、見積もりの内容などをしっかりと確認し、納得いくまで慎重に検討することが大切です。

また、工事中には、施工の進捗状況をしっかりと確認することも大切です。

トラブル回避のために相見積もりを

外壁塗装工事を行う際には、相見積もりを取ることをおすすめします。相見積を取ることによってのメリットは以下です。

料金面での比較

複数の業者から見積もりを取ることで、それぞれの料金や費用の詳細を比較することができます。同じ内容であっても業者によって料金が異なる場合がありますので、比較することで適正価格を知ることができます。

工事内容の比較

見積もりには、工事内容が記載されています。複数の業者から見積もりを取ることで、工事内容の違いを比較することができます。工事内容が明確で、自分の要望に沿ったものかどうかを確認することができます。

業者の信頼性の比較

複数の業者から見積もりを取ることで、業者の信頼性や対応力などを比較することができます。業者とのやりとりで、印象に残った点や不安な点があれば、それらを吟味することができます。

以上のようなメリットがありますので、外壁塗装工事を行う際には、複数の業者から相見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。